業界は、どのようにもできる。

住友化学園芸が資本手放す

住友化学園芸が大日本除虫菊に譲渡され、KINCHO園芸と改めてスタートした。少し前にそのことを知りいよいよ園芸の業界の先行きを考える機会になった。

40年近くこの業界で仕事をしてきた人間には考え深い出来事だ。住友化学園芸の前身のタケダ園芸から住友化学園芸になり、そして今回の動き、園芸のかかえる象徴的な出来事とも言える。私自身にもちょっとショック。ヨーロッパでは種苗会社の合併や身売りは珍しいことではないけれども、日本の園芸関連会社のこうした動きもこれから珍しいことではないのかもしれない。

一方で、こうした動きは歓迎するべきなのだろうとも思う。切花も含めた生産から販売までを含めて仕舞えば、そこそこ大きなマーケットではある。庭という線引きで考えれば、どこまでが園芸ということができるのか難しいところもある。

そのように考えれば、私たちの生活空間に関わる分野であり、商品の括りを超えたライフスタイルの選択という感性の業種とも考えられなくもない。

しかし、この業種はどこまで行っても植物に関わる業種であることも間違いないとも思う。植物をないがしろにしてこの業界に関わるのはどうかとも思う。

さて、この業種に関わる人間がどこまでが自分の仕事で、主体的にどこまで関わろうとするのか、どのようにもできる。

これからのガーデンセンターのちょっと役割

園芸店と有機農業

提案1:
有機農業者 →  園芸店ガーデンセンターに
田舎で暮らす農家や都会で小さな農業を営む都市農業者が、有機農業を志すなら、園芸店ガーデンセンターを志すのも一つの道。園芸店ガーデンセンターは、安全安心の食料とSDGsの考え方に則った人々の生活に貢献する業種です。
提案2:
園芸店ガーデンセンター →  有機農業ノウハウを提供する店に
園芸店ガーデンセンターは、有機農業を小さく営む人たちを応援する業種になれるかもしれません。
提案3:
園芸店ガーデンセンターと有機農業者の連携
園芸店ガーデンセンターが育てる有機農業者
有機農業者が持ち込んだ「有機農産物」を園芸店ガーデンセンターの営む直売所で販売

ほんとうのギフト

ヨーロッパの店頭で見た光景

ドイツの小さな街の園芸店で見た光景です。
ドイツの田舎の小さな街の園芸店ガーデンセンターに一人の27、28歳の女性が1冊の本を持ってやってきました。
彼女は、その本を店の人間に包装をしてもらい、リボンをかけて1本の花をその贈り物に添えてもらっていました。

ガーデンセンターの売上構成比

ガーデンセンターには色々のタイプの店があります。
都会型
地方都市型

野菜の強い店
野菜の弱い店

種苗に強い店

バランスの取れた店の売上構成比が望ましいのですが、その店の植物に対する知識が、大きくその店の方向性を決めます。
あなたの店に当てはめてみてください。

庭づくりなどにも力を入れている店は、また違った構成比になりますね。

玉ねぎ苗はもっとも大きなマーケットです。

10月下旬から始まる玉ねぎ苗のマーケットは、ガーデンセンターの大きなマーケットだということをご存知ですか。

野菜の中で、単体の野菜で、10月から2月まで超極早生から晩生まで玉ねぎ苗は販売時期を持っています。

足の早い日保ちのしない玉ねぎ苗、ガーデンセンターの中にはシーズンに300万円〜500万円販売します。

取り扱ってみたい方は、ご相談ください。

ガーデンセンター井戸端会議

ガーデンセンター井戸端会議です。

年毎にガーデンセンターの経営は厳しくなっています。
何かしなければ、お客様がガーデンセンターに来ていただける理由は無くなってしまいます。

私たちは、その手立てを持っていません。
日々の積み重ねを持たなければ、未来はありません。