住友化学園芸が資本手放す
住友化学園芸が大日本除虫菊に譲渡され、KINCHO園芸と改めてスタートした。少し前にそのことを知りいよいよ園芸の業界の先行きを考える機会になった。
40年近くこの業界で仕事をしてきた人間には考え深い出来事だ。住友化学園芸の前身のタケダ園芸から住友化学園芸になり、そして今回の動き、園芸のかかえる象徴的な出来事とも言える。私自身にもちょっとショック。ヨーロッパでは種苗会社の合併や身売りは珍しいことではないけれども、日本の園芸関連会社のこうした動きもこれから珍しいことではないのかもしれない。
一方で、こうした動きは歓迎するべきなのだろうとも思う。切花も含めた生産から販売までを含めて仕舞えば、そこそこ大きなマーケットではある。庭という線引きで考えれば、どこまでが園芸ということができるのか難しいところもある。
そのように考えれば、私たちの生活空間に関わる分野であり、商品の括りを超えたライフスタイルの選択という感性の業種とも考えられなくもない。
しかし、この業種はどこまで行っても植物に関わる業種であることも間違いないとも思う。植物をないがしろにしてこの業界に関わるのはどうかとも思う。
さて、この業種に関わる人間がどこまでが自分の仕事で、主体的にどこまで関わろうとするのか、どのようにもできる。